水道屋の社長のブログ

「快適な生活創造業」の、日々のあれやこれや。

田中優氏講演会

09:30 アースウィング訪問
12:30 現場調査
14:00 帰社 見積など
15:00 組合、水質検査、現場調査
17:30 図面配達・打合せ
19:00 田中優氏講演会
21:30 帰宅
未来バンクの田中優氏の講演会に行ってきました。
未来バンクは、組合員からの出資金NPOの活動や環境に優しい機器の購入などに対して融資する活動を行っており、田中氏は理事長をされています。
講演の主な内容は、
1.私たちの預金が戦争や環境破壊に加担している
 例えば金融機関は運用目的で米国国債を購入します。日本は最大の米国国債の購入相手だそうですが、その資金イラク国民が何万人も殺されています。またアフリカ諸国への莫大なODAにも利用されますが、債務超過になった国は外貨獲得のため国民を餓死させて農産物を輸出しています。
2.「省エネは国民一人ひとりの工夫と努力から」は詭弁
 二酸化炭素の主な排出元は「産業、エネルギー転換、運輸」で約8割を占め、家庭からの排出は全体のわずか5%しかありません。エネルギー転換とは主に発電所ですが、その電力の消費先についても家庭での消費は高々2割程度です。ですから地球温暖化はライフスタイルでは解決できないのです。
3.戦争に反対しないエコロジーは効果が少ない
 今世界に有る紛争地域は全て資源の「取り合い」に起因しています。イラク、イラン、チェチェン...石油、天然ガス希少金属、水などの資源が豊富な地域の主権を巡っての争いなのです。その争いのために大量の資源を消費し、二酸化炭素をまき散らし、莫大な資金を消費しています。世界の一年分の軍事費の一部で、発展途上国の債務を帳消しにし、飢餓に苦しむ人々に食料を届け、世界中の地雷を撤去し、世界中の兵器を廃棄し、子どもたちにビタミン剤や教育を与え...と、様々なことが実現できます。もしも省エネが進んで消費するエネルギーが自然エネルギーで賄えるくらい少なくできれば、資源を巡る争いは必要なくなるのです。
4.忍耐や苦痛を伴わないエコロジーは可能
 家庭でのエネルギー消費を減らすには、全消費の2/3を占めるエアコン、冷蔵庫、照明、テレビの消費電力の節約が重要になりますが、家電品の消費電力は近年劇的に小さくなっており、特に冷蔵庫は24時間365日通電しているので省エネタイプに買い替えると劇的に効果があります。また、電球を電球型蛍光灯に変えて、さらに待機電力のほとんどはAV機器とIT機器なので、テレビ、ビデオ、ステレオなどをスイッチ付きコンセントでこまめに消すようにすると、忍耐や苦痛とは無縁な努力で省エネが実現できます。ちなみに冷蔵庫が'99以前製であれば、電気代が年間?24,000も安くなります。そうして消費電力を小さくしていけば、比較的小規模な太陽光発電設備で一軒のエネルギー消費が賄えるようになるのです。

午前中アースウィングの社長と打合せをしていた時にも偶然出てきましたが、電気や上下水道などの巨大インフラが整備された生活は災害に大変脆く、各戸が独立・自活できる暮らし方がこれからは重要になってくると思います。
これからは、そのような生活に私たち設備業者が関わっていけるよう、工夫と努力ができればと思います。

未来バンク
http://homepage3.nifty.com/miraibank/