水道屋の社長のブログ

「快適な生活創造業」の、日々のあれやこれや。

中小企業家同友会福山支部例会

今日は同友会の福山支部例会でした。今月の報告者は大分で携帯電話やビジネスホンなどの販売をされている甲斐電波サービス(株)の甲斐社長で、「みんなで支えあう、そんな社風をめざして〜一人の障害者の雇用が、私を変え、会社を変えた〜」というテーマで報告をされました。
脱サラ独立後、順調に事業拡大していた矢先、様々なトラブルから売上が激減、幹部社員が退社とピンチに追い込まれた甲斐社長は、縁会って一人の知的障害を持つ青年を実習生として受け入れる事になります。彼にどのように接し、仕事をしてもらうのか、と模索するうち、社内が徐々にやさしい雰囲気に変わっていったそうです。それは、彼に分かりやすく仕事の指示を伝えるために皆が工夫するようになり、各々の社員が声掛けをするようになることにより、社員同士も同じように気を使えるようになったからだろうとのことでした。
その後彼を正式採用し、二年半が経った今では立派な戦力として会社に無くてはならない存在になっているそうです。
今回の例会は障害者雇用について一石を投じる目的で開催されたものでしたが、参加されていた方々の中には「うちは障害者を雇ってもしてもらえる仕事がないから、今回の例会はあまり得るものがなかった」と言われていた方も居ました。
しかし障害者と健常者の境界は実にあいまいで、しかも事故や加齢によりある日いきなり自身や社員さんが障害者になる確立は大変高いと思うので、決してどの経営者も人ごとではないと思います。
さらに甲斐社長のお話の中で考えさせられたのは、「社員の能力を引き出し、社員の人生を(良い方に)大転換させるのは経営者の仕事です。」という言葉でした。社員一人ひとりにしっかりと向き合い、日々の小さな成長に気付いてあげる事は、障害の有る無しに限らずとても大事なことです。自分は社員の能力を引き出すのではなく、社員の能力を削り取りながら経営をしているのではないか?と考えさせられてしまいました。
その後JCの2002年度NPO支援委員会の忘年会に途中参加。いよいよ忘年会シーズンに突入です。